健康コラム

薬の話 その2

2018年 7月 21日
齢を取るにつれ高血圧や糖尿病、腰や膝の関節症など、色んな慢性病が重なって、70歳ともなると6~7種類以上もの薬を飲んでいる人が少なくありません。多種類の薬の相互作用で、例えばふらついて転倒しやすくなるとか、認知機能が低下するなど、思わぬ副作用が起きることもあります。しかもそんな副作用が薬のせいだと、本人も、時には薬を処方した医師さえも気付かないで、副作用による症状を抑えるために、さらに薬を増やすという、「屋上屋を重ねる」危ない事例も見られます。

高血圧と糖尿病は病院通いの1、2位を争うほど多い病気です。生活習慣病とも云われる通り、これらの病気は、日頃の食事や運動を見直せば、薬の種類や量を減らせたり、時には薬が要らなくなる場合さえ多い病気です。体重を減らすだけで病気が軽くなる可能性が十分あるのに、食べたいものは食べたい、晩酌は欠かせない、運動する暇などないなどで、もっぱら薬に頼る結果、病気が芯から良くならず、むしろ段々悪くなる・・・こんな人がとても多いのです。

薬の話 その2

幾つかの病気で複数の医師に処方してもらい、それぞれ違った薬局で何冊もの「お薬手帳」を使い分けている人もいます。薬剤師は「お薬手帳」で患者が正しく薬を使うよう管理し、処方のミスに気付けば医師に問い質したり、副作用の恐れがあれば患者に説明したりと、きめ細かく支援しているのです。何冊もお薬手帳を持っていると、薬剤師は患者の薬歴の全体像が掴めず、十分な管理が難しくなり、時には思わぬ副作用も起きたりします。お薬手帳は一冊に集約し、薬剤師にあなたの薬の情報が十分伝わるようご注意ください。