健康コラム

薬の話 その1

2018年 6月 26日
 日本人は薬好きです。医師も必要以上に薬を処方する傾向があるようです。50歳を超える頃になると色んな病気に罹りやすくなりますし、耳鳴りがする、目まいがする、しんどい、眠れない、などの症状も起きやすくなります。それぞれの病気や症状に対して医師に薬を処方してもらったり、薬局で薬を買い求めたりして、つい薬の量も種類も増えてしまいがち。
薬の話 その1

薬も毒も体に作用して何らかの影響を及ぼす物質です。体に良い影響(薬理作用)を及ぼす物質が「薬」で、悪い影響を与えるのが「毒」というわけです。しかし薬理作用だけという都合の良い薬はほとんどありません。ビタミン剤でさえ飲み過ぎると、ときには健康を害することもあるのです。用い方によっては薬も毒にもなり、とんでもない事態を招くことすらあります。この都合の悪い働きが「副作用」です。つまりほとんどの薬は裏返せば毒、薬は毒と表裏一体なのだということを弁えておくことが大切です。
特に年配の方では高血圧や糖尿病、時には骨粗鬆症、脂質異常、高尿酸血症などで薬を沢山飲んでいる人が少なくありません。ほとんどの薬は本来体にとって異物なので、肝臓や腎臓の働きで体外へ排泄されます。しかし齢とともに排泄能力が弱まって、このため薬が体内に留まりやすくなります。薬が体内に残っているのに次々と薬を飲むと、体内の薬の量が増えすぎて、思わぬ副作用が出ることもあります。「薬だから」と気軽に用いるのも、ときには考えもの・・・というわけで、次回から薬の話を幾度か続けましょう。