健康コラム

花粉症

2018年 4月 20日
スギ花粉の飛散がやっと下火にと思ったら、続いてブタクサやイネの花粉が飛ぶ季節。春爛漫の陽気も花粉症の人はさぞ鬱陶しいことでしょう。昔は杉並木の名所、日光街道辺りでも花粉症は滅多になかったといいますのに、今や日本人の5、6人に1人が鼻詰まり、鼻水ポタポタ、眼クシャクシャという蔓延ぶり。

花粉症

花粉症は50年ほど前から増加の一途です。取り分け都会では田舎より罹る人の割合が高く、スギが多い地方で健康に暮らしていた人が、スギの少ない都会に出た途端に花粉症になった、という妙なこともあります。世界的にも、先進国では途上国より花粉症や気管支喘息などのアレルギー疾患の有病率が、明らかに高いのです。不衛生なインドの田舎では、牛の糞を壁や床に塗り固めた家に住
む人が多いのですが、花粉症などのアレルギー疾患は滅多にありません。

つまり細菌感染や寄生虫病の少ない衛生的な環境に暮らす人は花粉症に罹りやすいわけで、このことは実験的にも確かめられています。きれい好きの、いわば「不潔アレルギー」の人にアレルギー疾患が多いというのは皮肉な現象です。
胃がんを起こすこともあるピロリ菌、これが陽性の人は花粉症に罹りにくいとも言われますが、花粉症の鬱陶しさを我慢しても、ピロリ菌を除菌して胃がんを防ぐ方が無難ですね。いずれにしても、世の中に良いことばかりはなさそうで、あちら立てればこちらが立たないようなことも多いようです。