健康コラム

あがり症

2018年 3月 26日
 神経の細やかな人、取り分け若い人では、大勢の人の前で改まって話したり、意見を述べなければならないようなとき、緊張して声が上ずったり震えたり、しどろもどろになってしまうことがありますね。「あがる」という状態です。よくあがるようなら「あがり症」と、ちょっとした病気扱いされたりもします。近頃は反対に物おじしない人が増えているようですが、それでも日本人はどちらかというとまだ内向的、恥ずかしがり屋で不安を感じやすく、あがり症の人は少なくないようです。
あがり症

 

 人前で失敗しないか、恥をかかないかと不安になると、交感神経の働きを強めるアドレナリンやノルアドレナリンなどのホルモンが副腎から多く分泌されます。このせいで呼吸が早く浅くなり、心臓パクパク頭ドギマギ、冷や汗が出たり口の中がカラカラになったりもするのです。そんなときは血圧もきっと急上昇しています。
 あがり症を克服するには、お腹をゆっくり膨らませて息を吸い、凹まして息を吐く腹式呼吸を心がけること。姿勢にも注意します。胸を張って背筋を伸ばすと、深く呼吸ができて息の震えも収まります。そうすると緊張した気持ちも自然にほぐれるでしょう。緊張で身体までこわばるようなら、それをほぐすのにはストレッチ運動が効果的です。

 うまくカッコよくしゃべろうと意識し過ぎるのはしばしば逆効果。聴き手に話の内容がよく伝わるよう息を整えてゆっくりしゃべること。「聴衆を芋だと思え」と教える人もいます。大切なのは自信です。このためにはしゃべる練習を繰り返すこと。時間はかかりますが、この積み重ねで慣れと自信と安心感が生まれるのです。