健康コラム

栄養その4 「塩分について」

2016年 3月 8日
 塩分は血圧を高めるというのは承知しているけれど、「薄味の料理は物足らん」という方はまだまだ多いはず。1日に摂る食塩を6㌘に減らせば、高血圧の人がグンと減り、何と脳卒中をゼロにもできるのだそうです。

ところが日本人が口にする食塩量は、以前より減ったものの、今もなお1日平均ほぼ11㌘。高血圧の人は今や4,300万人にも上り、病院や医院に受診する高血圧患者の数は、増勢著しい糖尿病を凌いで断然トップです。

 食塩中のナトリウム(Na)は、血管壁の細胞の中に入り込みます。細胞はNa濃度が一定でないと壊れるので、Na濃度が濃ければ、これを薄めるため水分が細胞に引き込まれ、細胞は膨らみます。細胞内にカルシウムイオンも増え、これが血管を収縮させて血管壁が厚くなります。このせいで血管の内腔が狭まって血流の抵抗が増し、血圧が高くなるのです。



栄養その4 「塩分について」

 日本人の食事は洋風化したとはいえ、まだ和食が主体です。和食は脂肪が少なく食物繊維が多い健康食ですが、ご飯は塩気と相性が良く、つい塩分を摂り過ぎてしまいます。血圧が気になる 人は、塩気が全体に染みている煮物、干物、漬物、汁物などは控えめにしましょう。素材の風味を生かした調理、表面に醤油を付ける刺身や寿司など、舌にうま味を感じる割には体に入る塩分が少ないものがお勧めです。カロリーが少なくビタミン類やカリウムが豊富な生野菜は存分に召し上がれ。ただし塩気のあるドレッシングやトッピングは控えめに。



栄養その4 「塩分について」