健康コラム

歯のシリーズ その1 「8020運動」

2018年 2月 1日
 当然のことですが、私たちは口から食べ物を摂って生きています。食べ物は消化されて胃や腸から吸収され、栄養となるわけです。消化は食べ物を咀嚼すること、つまり歯で噛み砕くことから始まります。歯の数が少なくなると、自分の歯で食べる楽しみが損なわれるだけでなく、咀嚼が不十分になって胃に負担がかかり、そればかりか認知症にもなりやすいことが明らかになっています。
 この大切な歯を守るため、平成元年、厚生省(当時)と日本歯科学会の肝煎りで、「8020運動」が始まりました。ご存知でしょうが「ハッセンニジュウ運動」ではなく、「ハチマルニイマル運動」と読みます。「80歳になっても歯を20本以上残しましょう」という運動です。
 この運動で人々に歯の大切さが認識され、80歳で20本以上の歯を持つ人の割合は、当初わずか7%程度だったのが、その後年々高くなり、厚生労働省の「平成28年歯科疾患実態調査」では50%を超えるまでになりました。しかし高齢化社会の進展で、「8020」を達成していない80歳以上の人の数はまだ増えていると言われます。

歯のシリーズ その1 「8020運動」

 
 40歳台までは歯を失うことはあまりありませんが、50歳台に入るとほぼ5人に4人が歯や歯ぐきに何らかのトラブルを抱えるようになり、抜歯しなければならなくなる人が増えてきます。トラブルの原因は齲歯(虫歯)、歯周病や歯槽膿漏などです。そしてトラブルを起こす原因は、何と言っても不十分な歯磨きです。・・・つづく