健康コラム

卵とコレステロール

2017年 11月 15日
 卵にはコレステロールが多いのであまり食べない方が良い、と信じている人がまだ多いようです。ところがこれ、ちょっと違うのです。血液中のコレステロールの7、8割は肝臓で作られ、腸から吸収される食物中のコレステロールはせいぜい20%程度です。その上、食物中のコレステロールを沢山食べると、肝臓で作られるコレステロールの量が減ってバランスを取るという体の仕組みがあって、コレステロールの多い食物を沢山食べても、血液中のコレステロールがそのまま増えることはありません。
卵とコレステロール

 

 ただ、肝臓で飽和脂肪酸とトランス脂肪酸から作られる悪玉のLDL-コレステロールは要注意。飽和脂肪酸は肉の脂身やラードなどの動物性の油脂に多く、トランス脂肪酸はマーガリンやショートニングに多く含まれます。健診などでLDL-コレステロール値が高いと言われた人は、これらの食品をあまり沢山食べないほうが無難でしょう。
 一方、卵はというと、飽和脂肪酸はさほど多くはなく、日に2、3個食べても大して影響はありません。それどころか、ビタミンCと食物繊維以外のほぼすべての栄養素を含んでいて、牛乳と並んで「完全栄養食」と呼ばれるほどです。厚労省の食事摂取基準でも、卵を好きなだけ食べても問題なしとされています。

 ただし卵のカロリーは高いので、沢山食べるとカロリーオーバーになる恐れはあります。特に肥満タイプの人、そして遺伝的にコレステロール値が高くなりやすい家族性高コレステロール血症の人は卵を控えめにする方が良いでしょう。