健康コラム

中年女性の困った病気

2017年 10月 2日
 ある女医さんから聞いた話。
・・・私は医者ですが、患者としての経験も多くて、胸腺腫、重症筋無力症、子宮内膜症、子宮筋腫からの大出血など、病院にはずい分お世話になりました。
中でも私を一番悩ませたのは、48歳の初夏に起きた病気でした。
 下痢と嘔吐、食欲不振、倦怠感と、色んな症状が出て、元々少なかった体重は5㌔も減り、服はすべてブカブカ。日々仕事が終わるとようやく自宅にたどり着き、服を着替える余力もなくベッドに倒れこむ毎日でした。
夫は私を引きずるようにして入院させました。でも検査を受けても何の異常もありません。ますます気力がなくなりました。
 その後受診した心療内科では「うつ状態」と診断されました。しかし処方薬は効かず、少し歩くと息切れがし、気晴らしに連れて行かれたレストランでのご馳走も、見るだけでほとんどノドを通りません。すっかり気も滅入りました。

中年女性の困った病気

 

 そんな時、心療内科の先生のアドバイスで、婦人科の先生と相談して薬を飲み始めました。薬は俄かには効きませんでしたが、1~2週間ぐらいするとぼちぼち元気が出てきて、食欲が戻り、やがてあまり疲れずに外を歩くこともできるようになりました。
 48歳の発病直前に偶然検査した女性ホルモンの値はまったく正常で、冷えのぼせや急な発汗など典型的な症状はなく、更年期障害など考えも付つきませんでした。
医学生の頃、若い女性患者を診たら妊娠を考えろとよく言われたものですが、私は中年の女性患者を診たら、まず更年期を考えろと言いたい思いです・・・とのことでした。