健康コラム

タバコにまつわる話

2017年 8月 9日
1904年(明治37年)、国の歳入を増やす方策の一つとして、煙草専売法が施行されました。そして本居宣長の 「敷島の大和ごころを人問わば、朝日に匂う山さくら花・・・」 という歌から名付けた官製たばこ、「敷島」、「大和」、「朝日」などが登場しました。
それまでの民営タバコに比べて実質値上げでしたから、当時のタバコ好き庶民は 「値も高き公(おおやけ)煙草くゆらせば、煙の末に曽禰(そね)の顔見ゆ」 と口ずさんで憂さを晴らしたといいます。当時の蔵相・曽禰荒助に向けた恨み節でした。
愛煙家にとっては医者の忠告やお寒い懐具合など何のその。米国の小説家マーク・トウェインは言いました。「禁煙なんて簡単。俺はもう千回もタバコを止めてるよ」。またモリエールの戯曲「ドン・ジュアン」には、「哲学が束になってかかろうとも、タバコに勝つものはあるまい」 との一節もあります。
筆者がタバコの害を縷々(るる)説いた講演の直後、多くの聴衆が会場の外に出るや否やタバコに火を付けました。何のために話したのか…と、がっかりしましたが、実際、タバコの魔力はそれほど強烈です。
タバコにまつわる話

愛煙家に肺がんが多いのは周知の事実。でも肺がんに限りません。
私の父は喫煙による気管支拡張症で命を落としました。叔父は喉頭がんで、従兄は大腸がんで早世しました。私の親友は心房細動がもとで脳に血栓が飛んで脳塞栓を起こし急死しました。嗚呼。愛煙家にはうっとおしい話ですが、次回、もう少し続けたいと思います。