健康コラム

ロコモ その2

2017年 4月 13日
 我が国は世界屈指の長寿社会。男女とも平均寿命は80歳を超えています。しかしめでたいのは健康で生きながらえてこそ。めでたくないことの一つは、足腰の具合が悪く、立ったり歩いたりするのが難儀な、ロコモのお年寄りが大変増えていることです。10年間も故障せずに走れる車は稀ですし、動かない家でも築後50年も経てば「ガタ」が来るものです。まして生身の人間は、50年も動けば足腰に「ガタ」が来て当たり前。
 しかしロコモは齢のせいばかりではありません。骨や筋肉を運動器として十分使わないでいると、齢を取るにつれて骨や筋肉の量が徐々に減ってゆき、骨粗鬆症やサルコペニア(筋肉減少症)が生じやすくなります。文科省が行った新体力テストでは、運動習慣がある人の筋力、バランス能力、柔軟性などの体力は、運動習慣のない人に比べて、どの年代でも優れているとの結果が示されています。
ロコモ その2

 
 このように、運動で骨や筋肉を使えばロコモになりにくいのですが、年配者では過度の運動で足腰に負担がかかりすぎると、膝関節軟骨や腰椎椎間板が傷んで、やはりロコモになる危険が増大します。だからロコモを防ぐために一番手軽で手頃な運動は、歩くこと、ウォーキングです。今まであまり運動していない人なら、初めは日にゆっくり5千歩程度から、そして無理なく少しづつ速めて増やして1万歩程度にもってゆく。これをできるだけ毎日続けると、ロコモに追い付かれる日をかなり先送りできるでしょう。