健康コラム

胃のポリープ

2017年 1月 5日
 胃の集団検診を受けて、「胃にポリープがある」と言われる人は珍しくありません。
これは胃の異常所見のなかで一番多く、受検者の5~10%が「ポリープ持ち」です。
胃ポリープは、一般に胃の粘膜に生じる良性の(つまり、がんではない)イボ状隆起を指しています。過形成性、胃底腺、特殊型(炎症性、症候性、家族性)などの種類があり、中でも多いのが過形成性ポリープと胃底腺ポリープです。
 過形成性ポリープは、ピロリ菌感染による胃炎を下地に、胃粘膜のどの部分にも生じます。
色調は赤みがかっていて、大きさは様々です。一方、胃底腺ポリープは直径2、3ミリの小さな丸いもので、ピロリ菌に感染していない胃の真ん中辺りによくできます。
1個だけでなく、数個以上生じて、ときには胃がイボだらけに見えることもあります。


胃のポリープ

 慣れた医師は胃のX線写真を見れば、どのタイプのポリープかがほぼ分かりますが、はっきりしなければ、「要精密検査」と判定され、胃内視鏡検査を受けて確かめてもらうことになります。
胃底腺ポリープは放っておいても差し支えがありません。しかし直径が1㌢を超えるものほどものは過形成性ポリープであることが多く、頻度は低いものの、時にはがん化することもあります。そのため一般には年に一度は内視鏡検査を受けて、経過を見ることが大切です。経過中に2㌢以上に大きくなったり、表面が凸凹になったりいびつな形になったりすればがん化の恐れがあり、切除しておく方が安心です。