健康コラム

高血圧 その3

2016年 11月 17日
 日本人の1日平均食塩摂取量は約11㌘。これをずっと続けると1年間に収縮期血圧(心臓が収縮して血液を動脈に押し出す時の血圧)は0.6から0.7mmHg(㍉水銀柱)高くなります。僅かなようですが、例えば20歳の時に収縮期血圧が120mmHgの人も、70歳になると150から155mmHgに上昇するわけ。これは紛れもなく高血圧です。
 日本を含む多くの国の高血圧治療ガイドライン(指針)では、1日に摂る食塩量を6㌘以下とするよう勧めています。6㌘をずっと続けても、血圧は齢とともにどうしても自然に上昇しますが、50年間の上昇は15mmHgに留まります。先の例では70歳になっても収縮期血圧は135mmHgと正常範囲に収まるわけです。 
高血圧 その3

 
 
 塩味に慣れた長年の習慣を変えて、塩分の摂り方を減らすのは楽ではありませんが、できないことはありません。人の舌は塩分濃度の差が10%以内なら、その濃度差を区別できないといわれます。或る実験では、食パン1切れの食塩含有量が0.83㌘であったのを、1週間毎に塩分濃度を5%づつ減らして被験者に毎日食べてもらい、食塩含有量が25%減った5週後に、その人たちの反応を調べたところ、誰も塩味の変化に気付かなかったそうです。25%を一挙に減らせば必ず気付いたことでしょう。
 ご主人が高血圧の奥様。ご主人に告げずに、少しずつお惣菜の塩気を減らしてみましょう。脳卒中や心臓病の心配が薄れますし、薬代も減らせるかも知れません。