健康コラム

高血圧 その2

2016年 11月 8日
 塩分を摂り過ぎると、どうして血圧が高くなるのでしょう。
そのわけは・・・、前回述べましたように、凡そ3億年前、それまで海に棲んでいた人間の祖先は、陸に上がってくることに成功しました。
腎臓内で進化した塩分のリサイクル装置によって、血液中の塩分濃度(正確に言うと、血液の浸透圧)を常に一定に保てるようになったからです。
 塩分を摂り過ぎると体内の塩分は増え、血液中の塩分も当然増えます。
そんな場合、血液中に水分が増えて塩分が薄まり、その濃度が一定のレベルまで下がります。
しかし血管の内腔は、増えた血液の量に応じて十分広がらないので、血管壁に加わる血液の圧力、つまり血圧が高くなります。塩気の多い食べ物を食べると、のどが渇きますね。これは血液の塩分濃度を水で薄めて抑えようとする、体の巧妙な働きです。
高血圧 その2

 
 塩分は血管壁を構成する細胞の中にも入ります。細胞内の塩分濃度も一定に保たないといけないので、細胞内に水分が入って細胞は膨らみますし、一部の細胞は壊れます。細胞が壊れて血管が破れると大変ですから、血管の傷んだ部分に血液中のコレステロールやフィブリンや血小板が張り付き、その結果、動脈硬化が進みます。
動脈硬化が進むと血管の弾力性が乏しくなり、血圧はさらに高くなります。だから高血圧と動脈硬化は表裏一体のようなもの。この二人三脚の悪循環を断ち切るには、元々の原因である塩分の摂り過ぎを止めることです。これがとても大切です。