健康コラム

働く人のがん

2016年 10月 11日
 一生のうちほぼ2人に1人ががんに罹るという今の時代。40歳の人が60歳までにがんに罹る率は男性で7%、女性で9%だそうです。
しかし健診による早期診断が増え治療法も進歩してきましたので、がんと診断されてから5年以上生きる人の割合は、60%近くにもなっています。
最早がんは必ずしも死の病ではなく、長く付き合う慢性病となってきているのです。現にがんを抱えながら働く人も珍しくありません。 
 ところが、そのような人たちのほぼ3人に1人は、「仕事を続ける自信がなくなった」、「会社や同僚、仕事関係の人たちに迷惑をかけるから」などの理由でやむなく退職しています。一方、仕事を続けることができている人の主な理由は、「がんの進行を何とか抑えることができた」とか、「職場や家人の思い遣りと支えがあったから」とのこと。
働く人のがん

 
 がんと闘いながら働く人たちは、脱毛、体のだるさ、しびれ、むくみなど、薬による副作用や手術後の後遺症の他、再発への不安、通院や治療のための仕事の遣り繰り、医療費の負担など、さまざまな問題を抱えています。
死の恐怖と闘いながら、職場の人たちに迷惑をかけないように働き続けるのは、並大抵のことではないはずです。
 がんや脳卒中などを抱える人たちが治療と仕事を何とか両立できるよう、このほど厚労省は支援のためのガイドラインを公表しました。
あすはわが身かも知れません。闘病中の人があなたの職場におられたら、できる限り支えになってあげて下さい。