健康コラム

女性のがん 「子宮頸がん」について

2016年 9月 14日
 今、20歳代後半から30歳代にかけて、子宮頸がんが急増しています。
子宮には胎児を宿す子宮体部と、子宮入り口の頸部とがあり、どちらにもがんが生じることがありますが、そのほとんどは頸部にできる頸がんです。
この年頃の女性では、頸がんがすべてのがんの中で最も多く、年間千人にほぼ1人が発症していて、乳がんの3倍以上の多さです。
女性全体では年に約1万5千人もの人が罹っています。
女性のがん 「子宮頸がん」について

 
 初期にはほとんど症状はなく痛くも何ともありませんが、生理の時以外に不正出血があったり、セックスの際に出血したり、おりもの(帯下)が増えたりして、おかしいなと思った頃には、既にがんが進行してしまっていることも少なくありません。
乳がんと違って体の内部のがんですから、初期に自分で見付けるのはまず無理です。何の症状もない時分から、年に1度は検診を受けておくことがとても大切です。
「こんなに元気だから」というのは、がんでないことの保障にはなりません。
 頸がんは一部の乳がんのように遺伝することはなく、ほぼ100%セックスを通じてHPVというウイルスに感染して起こります。性体験のあるほとんどの女性はHPVに感染していて、そのうちの一部の人に頸がんが起きるのです。
しかしがんになるのは感染後十年以上経ってからなので、定期的に検診を受けておれば、異形成というがんの前段階で見つかり、ほとんど苦痛のない手術(頸部円錐切除術)で必ず治ります。