健康コラム

乳がんについて その1

2016年 8月 31日
 乳がんと診断される人は,年間ほぼ9万人。40歳から50歳代の女性に特に多く、発生率はこの20年間で約2倍になりました。
一生の間に乳がんに罹るのは、今では女性12人に1人程度ですが、今後は益々増えるとの見通しです。

 乳がんは乳房にできるのですから、内臓のがんと違って比較的見付けやすく、小さなうちに見付かれば、ほぼ完全に治せます。
自分の手でがんのしこりを見付ける人もいますが、初期のがんは一般に痛みや乳房の変形など、それと判る症状はありませんし、手で触れて見付けるのは実際難しいことです。やはり検診を受けて、治せるうちに見付けることが大切です。
 ところが成人女性の受診率は43.4%(2013年)で、アメリカの80.4%(2010年)や韓国の74.1%(2012年)に比べてまだまだ低率です。
乳がんで亡くなる人は1年に凡そ1万2千人で、すべてのがんによる死亡のうち、最多の25%を占めています。検診を受けないままがんに気付かず、手遅れになって亡くなる人がまだまだ多いのです。
晩婚化の時代ですし、40歳から50歳代というと、小児や学童を抱える人も少なくありません。もしお母さんが乳がんで倒れると、遺された家族はとても苦しく惨めです。

乳がんについて その1

 
 最近は乳がんの診断技術が進歩していますし、乳がん検診を行う医療機関や健診機関も多く、検診にかかわる不便や不安はまずありません。
女性は乳がん検診の受診を、自分のためばかりでなく、家族のための義務と考えて頂きたいと心から願っています。