健康コラム

「熱中症」 その1

2016年 8月 5日
 熱中症がよく起きる季節です。たかが暑気あたり、と軽く見てはいけません。重い熱中症では死亡率は30%以上にもなるのです。激しい運動や炎天下での仕事で起きるだけでなく、家の中にいるお年寄りが倒れる例も増えています。地球の温暖化に加えて、都会ではヒートアイランド現象がよく起きますし、冷房を不快に感じるお年寄りは割に多く、汗を出す汗腺が減っているうえ、暑さの感じ方が鈍っていることもあって、冷房せずに我慢することがよくあるからです。冷房をうまく使うことが大切です。
「熱中症」 その1

 
 健康な人は、初夏から盛夏にかけて気温が緩やかに上昇すると、体が徐々に気温
の高まりに慣れて、「暑い、暑い」と汗をかきながらも、大抵は夏を無難に過ごせます。つまり「暑さ慣れ」です。医学用語ではこれを「暑熱馴化」といいます。しかし最近では冷房のオフィスで仕事をし、家でもエアコンを長くかけるせいで、暑熱馴化が不十分な人が多いようです。こんな人が急に暑さに曝されると熱中症に罹ることがあります。

 
 炎天下や炉前などの高温作業では、仕事の初日に熱中症で倒れる人が多く、その後3日以内の死亡者が全体の3分の2に上がるとの調査もあります。人は急な変化には弱いのです。運動の前にウォーミングアップが必要なのも、徐々に体を運動に慣らすためです。今後はますます温暖化の時代と予想されます。年毎の夏場を乗り切るため、あまり冷房漬けにならず、無理しない程度に体を暑さに慣らしましょう。