健康コラム

認知症シリーズ その5

2019年 10月 11日
 認知症の予防に限らず、運動が集中力・記憶力を高め、うつや不安を和らげるなど、脳に良い影響を及ぼすことは、色んな調査・研究で確かめられています。脳と運動との関係に精しいハーバード大のJ. レイテイ准教授は 「運動は他のどんな活動よりも脳を活溌にする。体を動かすと脳の血流が増え、細胞間の情報連絡網が密になる。筋肉と同様に、運動することで脳も萎縮せずに済む」 と明言しています。
 ではどの程度のどんな運動がよいのでしょうか。有酸素運動をご存じでしょう。しっかり息をしながらリラックスして行う運動です。この運動は血圧や中性脂肪(トリグリセライド)のレベルを下げ、善玉コレステロール(HDLコレステロール)や脳の血流量も増やすので、認知症予防に有効だとされています。やや強い運動、脈拍数が毎分100を少し超える程度の運動を10分間以上続け、合計30分以上行うのが良いようです。
認知症シリーズ その5

 運動の種類は、速歩、緩めのジョギング、水中歩行、水泳、テニスなど、何でもOK。快適だと感じる程度の運動が脳の活性化につながるわけで、歳を取ってからの激しい運動は禁物です。激しく運動すると血圧が急上昇し、血管を流れる血液のスピードが速くなって、血管にくっ付いているプラーク(脂肪と血球の塊)がはがれて、脳などの細い血管を塞いで梗塞を起こしたりするからです。特に高血圧や動脈硬化症などの持病があれば、医師と相談して運動の強さや回数を決めるのが安全でしょう。