健康コラム

認知症シリーズ その1「はじめに」

2019年 7月 2日
この6月18日、政府は新しい認知症対策として「認知症施策推進大綱」を取り纏めました。この大綱の趣旨は、認知症の人たちとの「共生」と認知症の「予防」を2本柱とする施策です。安倍首相は大綱策定にかかわった閣僚会議で、「この施策を速やかに実行に移し、誰もが生涯現役として、幾つになっても活躍できる社会を目指して、全力を尽くしてほしい」と各閣僚に指示しました。 
認知症シリーズ その1「はじめに」

認知症の人は65歳以上の高齢者のほぼ7人に1人、控えめに見積もっても日本全国に約500万人はいるとのことで、大綱の取り組み期間である5年後の令和6年には、約700万人にも達するとの予想です。今のところ認知症にならずに済む方法はありませんが、認知症になるのを遅らせることは可能であり、大綱でも予防とはそういう意味だと明示されています。
今から50年近く前の昭和47年、有吉佐和子さんが認知症の老人を抱える家族を描いた小説「恍惚の人」を発表しました。当時は認知症という言葉も一般的ではなく、ごく特殊な人に起きる特別な問題だと思われていました。しかし今やどっぷり高齢化社会。誰もが認知症になっても不思議ではありません。
特にシニア世代にさしかかった方は、ご自身は勿論、ご家族の誰かが認知症になった場合に備えて、認知症を恐れず侮らず正しく理解し、対応策を考えておくことが大切ではないでしょうか。今後数回にわたって認知症についてお伝えしたいと思います。