健康コラム

便秘の話 その3

2019年 1月 9日
便秘には、便の回数が少なくなったり出にくくなったりする「機能性便秘」と、便を通す腸管が大腸がんなどで狭くなったり塞がったりして起きる「器質性便秘」とがあります。一口に便秘と言っても、そのタイプや原因に合わせて治療する必要があります。
機能性便秘は、食事の量(特に食物繊維)が少ないため便の量が減って便意を覚えなかったり、便意があっても忙しいなどで我慢したりして起きる習慣性のタイプが多いのですが、ストレスによる便秘型過敏性腸症候群や、高齢者では排便時に腹圧を加える筋肉の量が減ったり、直腸の収縮力が弱まったりして起きることもあります。

便秘の話 その3

一方、器質的な便秘は便の通過を妨げている原因を取り除かなければなりません。原因の多くは大腸がんです。原因を確かめないまま自己判断で市販の便秘薬を使い続けると、大腸がんが手遅れになったり、そうでなくても却って便秘が治りにくくなったり、大腸過敏症など別の病気を引き起こすこともあります。便秘がちの人は、まず医師にその原因を確かめてもらい、正しい治療を受けることが大切です。
日常生活での対策として、繊維成分の多い野菜や海藻などを多く摂るとか、腸の動きを促すよう体をよく動かすなど、生活習慣の改善が必要ですが、排便の際の姿勢も大切です。最近は洋式トイレを使う人が多いと思いますが、便座に座るときに前屈みの前傾姿勢を取ると、直腸から肛門までが真っすぐになって便が出やすくなります。前屈みの角度は35度ぐらいが適当とされています。