健康コラム

便秘の話 その1

2018年 11月 16日
便秘の話の前に、まず便の話から。大腸の中の便には1㌘当り1兆個もの細菌がいて、その種類は500から1,000種にも上ります。健康に役立つ善玉菌もいますし、悪さをする悪玉菌もいます。
大腸内の環境が乱れると、乳酸菌などの善玉菌による便の発酵は抑えられ、クロストリジウムといった悪玉菌が増えて腐敗が進みます。腐敗物質は腸の壁を通して吸収され、色んな病気を引き起こします。大腸の病気だけでなく、高血圧や糖尿病などの生活習慣病や、がん、認知症、アトピーなどの引き金にもなるということも分かっています。
だから大腸は病気の発信源とも云われ、便の中の細菌の良し悪しが全身の健康状態のバロメータにもなるのです。便には普段あまり関心はない人が多いでしょうが、時にはちょっと注意を向けて頂きたいと思います。
便秘の話 その1

健康な便は黄褐色で、硬さはバナナから練り歯磨きぐらい。臭いはきつくなく、善玉のビフィズズ菌が多い証拠です。逆に悪臭を放つのは腸内の悪玉菌が優勢だとのサインで、病気の兆しと考えてください。便の臭いがきつく、量が少なくて便秘がち、排便後に残便感があってすっきりしない、といった様子なら、腸が不健康な証拠です。便は、まさに腸の健康状態を知らせる「便り」といえるでしょう。
 腸内の健康を保つには、菓子やデザート類、ファーストフードは控え、火を通した野菜や海藻類、食物繊維を沢山摂ること。臭いを弱めるには善玉菌を増やすヨーグルトが有効です。