健康コラム

風邪について

2015年 12月 25日
風邪をひきやすい季節になりました。インフルエンザワクチンの接種を受けた方も安心はできません。普通の風邪には効かないからです。細菌には効く抗生物質も、ウイルスが起こす風邪にはまったく無効です。何とか風邪をやり過ごす方法はないものでしょうか。
日本呼吸器病学会が出している風邪についての医家向けガイドラインを、一般向けにアレンジして要点をご紹介しましょう。風邪を抑えて、この冬を元気に乗り切ってください。
風邪には特効薬はありません!
①風邪は自然に治ります。薬で治るのでありません。薬で早く治せるものでもありません。風邪薬は、症状を和らげるための対症療法にすぎません。
②大抵は3~7日で自然に治りますが、時には2週間ほどかかることもあります。
③ほとんどの風邪はいろんなウイルスが原因です。インフルエンザに効く抗ウイルス薬はありますが、風邪ウイルスに効く薬はありません。抗生物質などの抗菌薬も無効です。
④抗菌薬を無闇に用いると、下痢やアレルギーの副作用が起きることがありますし、いざという時に薬が効かない耐性菌を生む恐れもあります。
⑤多くの風邪薬、特に総合感冒薬は連用すると発疹、発熱、胃腸障害など副作用を起こすことがあります。
⑥発熱はウイルスの増殖を抑えて身体を守るための生理的な反応です。解熱剤で熱を下げると、却って風邪をこじらすこともあります。
⑦熱がある時は、安静第一。仕事のことが気になるでしょうが、事情が許す限り、きっぱり休んでください。そのほうが早く治ります。無理をおしての仕事はミス・クレの原因にもなりがちです。
⑧解熱・鎮痛薬は、症状が激しい場合だけ頓服として使いましょう。
⑨食事を十分取れない時や消化性潰瘍がある人、アスピリン喘息、腎不全の人はアスピリン、イブプロフェン、ナプロキセンなどの解熱鎮痛薬は飲んではいけません。
⑩症状が4日以上長引いたり悪化する場合は、医師の診察を受けることが大切です。
⑪予防にはうがい、手洗いが有効です。
⑫症状のある時、特に発熱時は、ウイルスの感染力が強いので、うつしたり、うつされたりしないよう、一層ご用心ください。